お葬式の流れ

1.葬儀の日程について

東京などの都心部では火葬場が混雑していることもあり、ご葬儀を行うまで数日間日程を空ける場合があります。
しかし名古屋では火葬場施設が整っているため、日程を空けることは少ないです。
また、全国的に見るとお葬式の流れは次の3つに分類されます。

(1)通夜→翌日に葬儀・告別式→火葬(後火葬)
(2)通夜→翌日に火葬→葬儀・告別式(前火葬)
(3)火葬→通夜→翌日に葬儀・告別式(骨葬)

名古屋市では基本的に(1)の後火葬で行い、その後に初七日法要などを営みます。

2.御香典について

関西では通夜振る舞いの習慣がないため、香典を辞退する葬儀が増えつつありますが、名古屋では通常通り拝受される方が多いようです。
香典袋の水引は黒白を使用します。

3.通夜振る舞いについて

通夜式の後は参列者に感謝の意を示し、故人様を偲ぶため、供養のために食事の席を設けます。
名古屋ではご親族のみが主流で精進料理を中心にご用意することが多いです。

4.ご拾骨(しゅうこつ)について

火葬後、骨を拾うことをご収骨といいます。
関東では全てのお骨を拾うのが基本ですが、名古屋では足・腰・胸・腕・喉仏・頭といった主要部分のお骨のみを拾う部分拾骨が基本です。

これらのことを踏まえ、実際のご葬儀の流れをご案内致します。
病院や施設でご逝去された場合
自宅でご逝去された場合

病院や施設でご逝去された場合

死亡診断書の受け取り

担当の医師から診断を受けます。
死亡診断を受けましたら、看護師の方や係員の方からエンゼルケアや説明を受けます。
死亡診断書を必ず受け取ることを忘れないようにしてください。

診断書をいただきましたら、故人様のお名前や生年月日・死亡日時などご確認ください。
万が一、誤りがあると再発行していただかなくてはなりません。
また死亡届に原本を1通使用しますので、予備を含めて2枚以上受け取っておくことをお勧め致します。

動画での解説はこちらをご覧ください。


夜間の場合などは、診断書の発行が翌日になることがあります。
その際はいつ・どこで死亡診断書を受け取るのか、確認をしておきます。

そのあと弊社にお電話をしていただきます。

西田葬儀社へ電話

弊社にお電話をしていただいた際、お迎えに伺うために次の確認をさせていただきます。
(弊社のスタッフが伺うまでに名古屋市内の場合、1時間程かかりますので早めにご連絡ください。)

1.故人様のお名前
2.故人様のご安置されている場所(病院や施設の名前、病棟やお部屋の番号)
3.お電話口方のお名前と電話番号、故人様とのご関係
4.お迎えに伺ってもよいお時間
5.ご安置の希望場所(ご自宅や式場など)
6.お迎え先からご安置先までの経路に関する希望(ご自宅の前を通ってから式場に...など)

近親者への連絡

弊社への連絡、死亡診断書の受け取りをしましたら、近親者の方へ連絡を入れておきます。
ご親族へは葬儀の日程などが決まった後に、ご連絡します。

寝台車到着後

ご指定のお時間に寝台車がお迎えに上がります。
寝台車へは故人様と共に、お二人様まで同乗していただくことができますので、よろしければご利用ください。

ご自宅や式場までの移動の間に、お立ち寄りになりたい場所を巡ることができます。
ご自宅や思い出の場所などがございましたら、事前にドライバーへとお申し付けください。
(距離によっては有料になることがございます)

自宅でご逝去された場合

医師の診断

○かかりつけの医師がいる場合
医師へすぐに連絡をして診断を受けるようにします。
医師がいない場合や不在の際、判断に悩まれた場合は名古屋市内の方は愛知県救急医療情報センター(052-263-1133)でご相談ください。

○かかりつけの医師がいない場合
明らかに亡くなられている場合は、警察(110番)に電話をして検死をしていただきます。
この場合、状況証拠を残すために、ご遺体をむやみに動かしたりしてはいけませんので、ご注意ください。
検死をした際は「死亡検案書」が発行されます。
コピーの1部を所轄の刑事課に届けなければなりませんので、役所に届け出る前にコピーを残しておきます。
(名古屋市内であれば、西田葬儀社が代行致します)

西田葬儀社へ電話

弊社にお電話をしていただいた際、次の確認をさせていただきます。

1.故人様のお名前
2.故人様のご住所
3.お電話口の方のお名前と電話番号、故人様とのご関係
4.弊社スタッフが訪問しても良いお時間の確認
(検死を終えるまで日数がかかることがありますのでご相談ください)
5.ご安置の確認(そのままご自宅でご安置をするか、式場へご移動するかの確認)

検死を終えられたら

故人様がご安置されている場所に寝台車を手配致しますので、検死を終えられる時間を弊社へご連絡ください。
検死の日程が長くなることもありますので、その間にご葬儀について、打ち合わせをしておくことも可能です。

近親者への連絡

弊社への連絡、死亡診断書(死亡検案書)の受け取りをしましたら、近親者の方へ連絡を入れておきます。
ご親族へは葬儀の日程などが決まった後に、ご連絡します。

ご安置の際に
注意すること

自宅にご安置をする場合

故人様をご安置するお部屋とお仏壇、神棚の確認し、お仏壇は葬儀用の荘厳にし、神棚は神饌を下げ、半紙をその日を含め50日間正面に貼ります。(弊社スタッフがお手伝いします)
※神棚封じについての詳細ページはこちら
仏式で行う方は北枕か西枕にご安置できるようにご用意致します。(神式と浄土宗では枕を右にします)
ご安置するお部屋の準備は敷布団とシーツのみで大丈夫です。
故人様にお使いいただく枕と掛け布団、お棺用の敷布団はご用意致します。

その後に、お身体の状態を保つために故人様に保冷剤を当てさせていただき、各宗旨宗派に合わせた枕飾りをご用意致します。
ご焼香や拝礼をしていただいた後に、ご葬儀についての打ち合わせを行います。

※ご納棺が終えるまで、夏場はできるだけ空調の温度設定を低くし、冬場はできるだけ部屋の温度をあげないようにご注意ください。

式場にご安置をする場合

ご希望の会館にご安置をしましたら、各宗旨宗派に合わせた枕飾りを準備し、お身体の状態を保つために保冷剤を当てさせていただきます。
そのあとご焼香や礼拝をしていただき、葬儀の打ち合わせを行います。

死亡届の区役所への手続きを代行致します。
(名古屋市内に限ります)

ご安置後

宗教者の方へ連絡し、枕経(仏教の場合)などの依頼と日程の調整を行い、葬儀の日程・式場・費用の打ち合わせを行います。
西田葬儀社では、葬儀費用の不安がないように、1円単位で詳細なお見積書を作成致します。
打ち合わせが終了しましたら、近親者やご親族の方、通夜・葬儀にお越しいただきたい方へ連絡をしていただきます。

訃報をLINEやショートメール、Facebookなどでお知らせできるシステムをご利用いただけます。
FAXや電話で行う訃報に関する時間を削減することができます。

湯灌・納棺の儀

納棺師による故人様の湯灌や身支度を整え、ご納棺を行います。
湯灌とは俗世の穢れを洗い落とし、お身体をきれいに清める儀式のことです。
これと身支度(ひげ剃り・洗髪・化粧など)によって生前のお姿に可能な限り近づけます。
故人様にお気に入りの服をお着せしたり、愛用していたお品を副葬品としてお棺に収めることもいたします。
(火葬不可のものはこちらをご覧ください)
湯灌・ご納棺はお別れに伴う大切な儀式です。
お身内の方はできるだけご同席ください。

お通夜(仏式の場合)

弊社スタッフが人数やご要望に合わせて式場を整えます。
通夜式の前に、ご遺影・祭壇・供花の並び順と名札・席数・受付、食事や宿泊される方のアメニティの確認を行います。
お時間になりましたら、ご寺院をお招きし通夜式を開式します。

大まかに

・ご遺族、弔問者の着席
・ご寺院の読経
・ご焼香
・ご遺族代表の挨拶

といった流れで進行し、宗派にもよりますが30分程度で式典は終了します。
ご遺族代表挨拶は例文のご用意もありますので、ご安心ください。

式典終了後は、通夜振る舞いとして、食事などをご親族にご用意します。
翌日の葬儀・告別式のスケジュール、火葬場への交通手段、食事やお供物についての打ち合わせを行います。

通夜振る舞いがお開きになった後は、故人様と過ごす最後の一晩となります。
故人様のおそばで感謝の言葉を伝えたり、思い出を語りかけるなど、大切にお過ごしください。

葬儀・告別式
(仏式の場合)

葬儀式の前に、式次第の確認と供物やお残しする生花などについて打ち合わせを行います。
お時間になりましたら、ご寺院をお招きし葬儀・告別式を開式します。

大まかに

・ご遺族、会葬者の着席
・ご寺院の読経
・ご焼香
・ご遺族代表挨拶
・お別れの儀(お柩への花入れなど)
・ご出棺の儀

といった流れで進行し、およそ1時間ほどで終了します。

ご出棺後、ご遺族・ご親族も霊柩車と共にバスやタクシー、自家用車などで火葬場へ移動します。
火葬場へ到着しましたら、炉前で最後のお別れとして線香を手向け荼毘に伏します。
火葬・ご拾骨が終わりましたら、式場にお戻りいただきます。

初七日・精進落とし

名古屋では葬儀・告別式の日に初七日法要を繰り上げて行います。
火葬場からお戻りいただき、ご寺院が到着されましたら読経をいただき、ご焼香をしていただきます。
初七日法要が終了しましたら、ご寺院とご参列をされたご親族の方へ御礼のご挨拶をしていただき、その後に精進落としのお食事を振る舞います。
お帰りの際に、引出物や供物などをお分けし、お開きの挨拶をしていただき、全ての式典が終了致します。


1級葬祭ディレクター
西田祐規

お葬式は地域によって、流れや慣習が異なります。
名古屋でのお葬式でわからないことがございましたら、いつでもご相談ください。
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