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コロナに感染参列はOK?それともNG?対処方法とは

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新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延は、私たちの生活を一変させました。それは葬儀の現場であっても例外ではありません。むしろ葬儀の現場は、この新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を色濃く受けた場所ともいえます。今回はこの「新型コロナウイルス(COVID-19)」を取り上げて、それに罹患していた場合の対応方法について考えていきましょう。
※なおこの記事は、2023年3月7日に書いています。感染状況や政府の施策、また葬儀会社の対応は、時間とともに変わります。自分が当事者となった場合は、必ず最新の情報にあたるようにしてください。

葬儀会場でのクラスターが問題になっていた時期もある~感染者は参列は控える

新型コロナウイルス(COVID-19。以下は「新型コロナウイルス」の表記に統一)が猛威をふるっていたころ、本来ならば故人とお別れしたい人たちが集えるはずの葬儀でも、それができないことがよくありました。葬儀会場での感染リスクがありましたし、また実際に葬儀でクラスターが発生していたからです。
現在は新型コロナウイルスに対する向き合い方も、2019年のころとは変わってきています。

現在は、
・症状が出た場合→7日間以上経過したうえで症状が軽くなってから、さらに24時間以上経っていれば療養解除。ただし、ご高齢の肩などの場合は、症状が出てから10日以上経ち、症状が軽くなってからさらに72時間以上経てば療養解除してもよい
・症状がない場合→陽性反応が出てから7日間あるいは5日目に検査をして陰性になった場合はその時点で療養解除してもよい
・濃厚接触者の場合→感染している人が発症などをしてから5日間は待機となる。ただし、2日目と3日目の検査で陰性(※2回とも)になった場合は、待機解除となる。しかし7日間までは感染症対策をすることが求められる
とされています。

なお現在感染している人は、基本的には参列することは控えましょう。新型コロナウイルスは、本人だけでなく、周りの人にもうつる可能性があるからです。現在はオンラインで葬儀に参列できるシステムを整えているところもあるので、「自分は故人の子どもである。どうしてもお顔を見てお別れしたいが、人にうつしてしまうのは嫌だ」という場合は、喪主にオンライン葬儀を打診してもよいでしょう。
出典:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症 陽性だった場合の療養解除について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000928216.pdf)

ネット遥拝サービスを利用すれば、感染者でも安心してお参りができる

上記で述べた「オンライン葬儀」について、詳しく解説していきましょう。オンライン葬儀の在り方は各葬儀会社によって多少異なりますが、西田葬儀社では、これを「ネット遥拝サービス」として、以下のような方法をとっています。

・パスワードを打ち込むことで、葬儀の生配信が見られる
・タブレットやパソコン、スマートフォンなどを使ってアクセスできる
・タブレットで撮影をしているため、故人のお顔を見ることもできる
・ネット回線を通じて、故人やご家族に声を掛けられる

「故人のお顔を見ることができる」「お声掛けもできる」ということで、故人やご家族と近いかたちでお別れができるのが最大の特徴です。このネット遥拝サービスは、新型コロナウイルスのもっとも大きな問題点のひとつである、「葬儀の場面で、人に新型コロナウイルスをうつす可能性」をゼロにできるものです。
またあまり注目されることはありませんが、ネット遥拝サービスは、「すでに新型コロナウイルスにかかっている罹患者様ご本人」にとってもメリットのあるものです。新型コロナウイルスの症状は人さまざまですが、「体調がまだ優れないけれど、是が非でもお別れの言葉を伝えたい」と思う人もいるでしょう。ネット遥拝サービスならば、このような「罹患者さま自身の体調不良」にも寄り添えます。
※「ネット遥拝サービス」は、西田葬儀社が商標を取っている名称です。

なお西田葬儀社では、このオンライン葬儀(ネット遥拝サービス)以外にも、

・オンラインでの事前相談
・葬儀当日に、オンラインで受付を済ませられる
・消毒および検温の徹底
・座席と座席の間を広くする
・ペットボトルやセルフサービスの推奨
・1時間に1回、10分程度の換気
・適宜パーテーションを設置する
・マスクの普及
・万が一感染者が出てしまったときのために、会葬者リストを作る
などの対応をしています。

※対応に不明点がありましたらお尋ねください。

それ以外にも弔意を伝える方法はある

上記では「ネット遥拝サービス(オンライン葬儀)」の概要とメリットについて解説してきました。ただ、これ以外にも弔意を示す方法はあります。

供物や供花を出す
供物や供花は、簡単にいえば「おそなえもの」です。果物やお菓子などを詰め合わせた供物や、故人とご家族の心を慰める供花は、葬儀の現場によく飾られているものです。供物・供花は、参列できない場合に弔意を示すためにも送ることができる物であるため、これを出すのもひとつの方法です。ただし、家族葬では供花や供物の受け取りを辞退していることがあるので、葬儀会社に確認してください。

後日弔問に伺う
新型コロナウイルスに限った話ではありませんが、葬儀に伺えない場合は後日に弔問に行くのもおすすめです。そのときに葬儀に伺えなかったことをお詫びし、丁寧にお参りをすれば失礼にはあたりません。なお後日弔問は、必ずご家族に連絡をしてスケジュールを合わせてから足を運ぶようにしてください。

まとめ

「新型コロナウイルスの影響」は非常に大きいものでした。これによって、大切な人とのお別れができなかったという人も、決して珍しくはありません。新型コロナウイルスとの付き合い方が変わってきている現在においても、なおこの新型コロナウイルスは「捉え方」が難しいものだといえます。しかし弔意を示す方法は、「来席」だけではありません。さまざまな対応方法があるのです。
※なお、2023年3月13日からは「マスク着用は故人の判断に任せる」という方向性が、2023年3月上旬に政府から発表されました。また、現在は第2類と判断されている新型コロナウイルスですが、2023年5月8日以降は第5類へと移行する見込みです。
※本稿は、2023年3月7日に執筆、執筆当時の情報です。今後も新型コロナウイルスに関する対策・対応・方針は変わっていくものと思われます。実際の葬儀の際は、その時の最新の情報にあたってください。

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  • この記事を書いた人
蜷川 顕太郎

蜷川 顕太郎

最後の刻も故人様らしく迎えられるように全身全霊を尽くします。

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