社員ブログ

名古屋の葬儀担当者の触れた物語 9

西田葬儀社の浅井です。

葬儀屋稼業につき幾星霜。とはいえないまだまだ駆け出しの自分ですが、
この仕事についてよかったことは?と聞かれることがあります。
大変なお仕事ですね。とか。
24時間ですもんね。とか。
ねぎらっていただけるのですが、よかったことは?と聞かれる事が胸に残っていることを
日常生活で感じることがあります。

人は亡くなるもの。
アタマで解っていても、その事実に気づくことができるのはやはり
死に直面した時だと思います。
ケガをしなければ痛みに気づけないように。
失くしてみないと、大切さに気付けないように。

人と争いや摩擦があったとき。
人にいら立ちを隠せないとき。
どうしても生きていれば必ず起こります。

そんな時。日本全国の葬儀屋さんは、こう思うわけです。
生きていればこそ。
明日死んでしまうかもしれないこの人も、自分もいればこそ。
と思い、例えば不寛容な周囲に対しても優しく寛容になれたりします。

なので冒頭のこの仕事をしていてよかったことは
人を大切に思えるようになった事。でしょうか。
こんな半人前のろくでもない私でも、人の大切さに気付かせてもらえる仕事です。

こんな月並みな話だけれど、とても大切だと思います。
あなたの大切な人は永久に傍にいてくれるわけではありません。
「朝(あした)には紅顔(こうがん)ありて夕(ゆう)べには白骨(はっこつ)となる」とあるお手紙より。

  • この記事を書いた人
浅井 真人

浅井 真人

一番大切な人とのお別れを、自信をもって満足していただくお手伝いさせて頂きます。

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