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サピエンス全史  ~葬儀社社員日記~

皆様こんにちは。西田葬儀社の蜷川です。
今日の話はサピエンス全史です。世界的ベストセラーですごく分厚い本なのですが、
僕は読んだわけではなくYouTubeの紹介動画で見まして、それでとても感銘を受けましたので
こちらの本の紹介です。読書が得意な人は、相当読み応えがあるみたいなので、是非挑戦してみてください…。
本の内容を本当にざっくり説明します。
僕たち人類は、分類上はホモ・サピエンスという存在です。
ただし人類というと実はもっともっとたくさんいて
ホモ○○○という、それはそれはいろんな種類がいたのですが
どれも絶滅してしまい、今生き残っているのがホモサピエンスだけです。
では我々の祖先、ホモサピエンスはなぜ生き残れたのでしょうか?
実際ホモサピエンスよりも力の強い種族や、賢い種族もたくさんあったそうなのですが
それらは生き残れず、ホモサピエンスだけが持つ"ある"特殊能力があったからこそ
凄まじい競争と争いに勝ち続けて生き残れたのです。
その特殊能力とは、皆様意外に思われるかもしれませんが、
それは「虚構を信じられること」です。
どういうことかと言いますと、例えばお金という概念は
僕たちは今当たり前に使っていますが、他の人類からしたら絶対に信じられない概念なのです。
よくよく考えてみると不思議ですが、お金という言ってしまえば本当にただの紙切れに
僕たちはこれ以上ないほどの価値を重きを置いています。
なぜこの紙が貴重なのかといいますと、お金を使うと様々なものと交換できるからです。
そして何より、みんなでお金というルールを守りましょうという約束を
全員で共有できること、それがすごいことなのです。
他の人類からしたら、物々交換ならできるかもしれませんが
お金というものを渡されても、お金という概念やフィクションを信じることができないので
そのシステムを適用できません。
この能力を使うと、人類は一致団結することができます。
虚構を使うと集団を形成して一つになって戦うことができたので、他の人類に勝つことができたのです。
例えばスポーツで日本代表の試合になると、国中で応援して一つになれます。
自分たちの国という虚構、スポーツのルールという虚構、
相手の国という、自分とは違うサイドの人たちだと信じる虚構、いろんな虚構があるから一つになれるのです。
だからこそ、今の人類が栄えられているのも、
その能力が今にも生きていることが分かると思います。
ただしこの「虚構を信じられる」能力は、良い作用だけとは限りません。
実際には存在しない悪い不安や不満なども、虚構として信じてしまうという副作用も存在します。
起きてもいないことに僕たちは不安になってしまいますが、他の動物や人類は起きたことしか信じないため
完全に今を生きているとも言えます。
ホモサピエンスは虚構を信じられるということを改めて見つめ直し、
良い虚構なのか悪い虚構なのかを
しっかりと分別する必要もあるのかもしれません。

  • この記事を書いた人
蜷川 顕太郎

蜷川 顕太郎

最後の刻も故人様らしく迎えられるように全身全霊を尽くします。

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