お葬式トピック

ルールは「喪服禁止」!? 南部虎弾さんのお葬式を、一級葬祭ディレクターが解説

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伝統に捉われず、故人の個性と生き方を尊重する場として、葬儀を定義する新たな流れがあります。
令和6年1月に都内で執り行われた「電撃ネットワーク」のリーダー南部虎弾さんの葬儀・告別式を例に見ていきましょう。

お葬式で喪服禁止!? ご家族の意向とは

脳卒中のため72歳で死去した「電撃ネットワーク」のリーダー南部虎弾さんの葬儀・告別式が令和6年1月29日、都内で営まれました。約150人が参列し、南部さんを偲びました。
通常の喪服とは一線を画し、南部さんの妻の意向で“喪服禁止”という異色のルールが掲げられ、参列者たちは普段着や派手な衣装で集まりました。そこには、電撃ネットワークのメンバーやファンたちが、彼らのステージ衣装を纏い、会場をカラフルな雰囲気で彩りました。

自由なお葬式のカタチ 本当に大切なのは“偲ぶ心”

葬儀の進行もまた非凡で、南部さんの棺には、彼の舞台衣装のつなぎやサングラスが添えられ、メンバーたちはテーマ曲に合わせて棺を担ぎ、声を上げ、最後には花束と共にクラッカーを鳴らし、彼を見送りました。
また、電撃ネットワーク公式サイトで合同のお別れ会の開催を発表し、そこでは「できるだけ派手な服装でお越しください」との呼びかけがあり、クラウドファンディングも行われ、返礼品には南部さんの衣装や限定Tシャツなどが用意されるとのことです。
南部さんの葬儀は、ただ悲しむ場ではなく、彼の生きた証を祝う場として、参列者一人一人がその精神を体現するような、自由でクリエイティブな装いで執り行われました。
こうした「自分らしいスタイルの葬儀」は、故人の個性と生き方を尊重し、生命の賛歌として捉える新たな流れを象徴しています。

新しいお葬式のポイント

では一般の私たちが葬儀に取り入れられるアイデアとして、どのようなものがあるでしょうか?

服装の自由

参列者に喪服を着用することを義務付けるのではなく、普段着や南部さんの式のような個性的な衣装を自由に着用できるようにします。
これにより、葬儀の雰囲気がよりリラックスしたものになり、参列者が自分らしく過ごせるでしょう。

テーマ曲やクラッカーの使用

出棺や見送りの際に、故人が好んだ音楽や特別な効果音を流したり、クラッカーを鳴らすなど、個性的な演出を取り入れます。
これにより、参列者はより感動的な瞬間を共有できるでしょう。

特別な返礼品やイベントの開催

葬儀や告別式後に、故人の思い出を称える特別なイベントやクラウドファンディングを開催し、参加者に記念品や返礼品を提供します。
これは故人との絆を深め、彼らの生涯を祝う機会となるでしょう。

会場の装飾や演出

葬儀会場を、故人の好みや趣味、人生のテーマに基づいた装飾や演出で彩ります。
例えば、故人が愛した色やアート、趣味の品々を展示し、参列者に彼らの人生をより身近に感じてもらえるようにすることができます。

自分の人生を愛するように、自分らしい葬儀を計画し、大切な人々と共に思い出深い瞬間を共有しましょう。

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蜷川 顕太郎

蜷川 顕太郎

最後の刻も故人様らしく迎えられるように全身全霊を尽くします。

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