花まつりとは?お釈迦様の誕生日?


4月8日はお釈迦様の誕生日の「花まつり」です。
イエス様の誕生日と言われているクリスマスはよく知られていますが、
(↑実はイエス様は12月25日には生まれていないという説が有力)

花まつりとは一体どんな行事なのでしょうか?
そんな花まつりの由来、そしてお釈迦様の驚きの誕生方法も解説します。

花まつりとは?

花まつりとはお釈迦様の誕生日を祝う行事です。
お釈迦様が産まれた時をかたどった像に対して
甘茶という液体を上から掛けます。

この甘茶は飲むこともできます。

なぜ花まつりという名前?

もともとお釈迦様の誕生日は、「灌仏会かんぶつえ」という名前で祝っていました。
では、いつから花まつりという呼称になったのでしょうか?

諸説あるそうですが、次のようないわれがあります。
ドイツに惠光寺というお寺がありました。
1901年にそのお寺で、お釈迦様の誕生日である4月8日にお釈迦様の像をお花で囲んで、Blumen Fest(花の祭り)というお祭りをしていたら、ドイツの人々が300人以上集まって大盛り上がりでした。
それが日本に伝わって、花まつりになったという説。

また、4月8日は日本では桜の季節であるため、花まつりという名前をつけたのではないか、という説もあります。

お釈迦様の驚きの産まれ方と甘茶を掛ける理由

お釈迦様のお母様は摩耶(マヤ)夫人と言います。
摩耶夫人はあるとき、夢に白い像が出てきて自分の右脇に入ってきました。
その夢を見て起きたら、自分のお腹に子供が宿っていることが分かります。

当時のインドでは出産の際は実家に帰る風習がありました。
それで実家に帰っている途中にルンビニーという公園で休憩していたら、急に産まれそうになってそのまま公園で出産しました。

しかし、その出産方法があまりにも特殊で、

お釈迦様はなんと摩耶夫人の右脇から出てきたのだとか。

これは夢で白い像が入ってきたところと同じです。
ちなみに、摩耶夫人は右脇から出産したことが影響して、出産から7日後に亡くなってしまいました。

そして、お釈迦様は産まれるとすぐに立ち上がり、
7歩歩いて、右手で天を指さし、左手で地面を指さして

「天上天下唯我独尊」

と言います。

お釈迦様が産まれると天には9頭の龍が空を泳ぎ
甘露という甘い雨を降らせて祝福したと言われています。

この逸話から、花まつりではお釈迦様の像に
甘茶を掛ける風習が生まれました。

まとめ

お釈迦様の誕生日の花まつり、いかがだったでしょうか?
クリスマスは、恋人たちの聖なる日という意味でとても甘い日ですが、花まつりは別の意味で『甘い』ということがお分かりいただけたと思います。
興味を持たれた方は、4月8日の日にお寺に行ってみるとよいでしょう。

花まつりについては動画でも詳しく解説しています。

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