名古屋の葬儀担当者の触れた何某16

西田葬儀社の浅井です。

特技、皆さんお持ちですか?
世界で一番でないけれども、町内やもっと小さなコミュニティーの中でなら一番とよべるもの。

口から光をだして『うまいぞ~!!』と言わせる料理を作ることができる。
何万人の人の心を鷲掴みにして話さない歌が歌えたり、楽器を奏でたり。
話をすれば絶対にすべらないトークができる話術。
なんて大きなものじゃなくても、クラスで一番足が速かったり。村一番の力持ちだったり、
歴代大統領を全て暗記している、とか。
価値観の差はあれど、自他ともに認めるかどうかは置いておいて、特技と呼べるものはたくさんあります。
世の中と、ひいては様々な問題に関わるとき、人は迷うこともあります。
どう攻略しようか。どこから攻めるか。何をするのか。
集団との関わりも似ていますね。どんな自分を見せたいか。

そんな時、私は自分を振り返ります。自分にはなにができるのか。何が得意なのか。自信が持てるものとはなにか。
37年間で、色々なことをしてきました。
料理を作ったり、重たいものを持って走り回ったり、写真の現像をしたり。
恋をしたり、失恋したり、親孝行したり、親不孝もしたり。

接客なら、と大きな声では言えませんが、そうですね、私は人の話を聞くことができます。
未熟であれど、その人の身になって話を聞き、その人がどうすれば喜ぶのか、
その問題について最良の解決策がなにか、を考えることができます。
世の中と、私にとっては仕事と関わるとき。つまりご遺族や故人様と関わるとき、迷ったら自分にできる事を考えてお話しを聞かせていただいています。

「人はいつだって、得意なやり方で、世の中とぶつかっていくほかない。そして、得意なやり方はたいがい、一人にとって一つだ」
本当にその通り、万能の天才なんてそうそういるものじゃないです。


今回も伊坂幸太郎先生から、「モダンタイムス」よりです。これもかなり長編です。

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