行年と享年、満年齢と数え年の違いとは?

葬儀やお墓の彫り、訃報、厄年の表等で目にする言葉に行年、享年、満年齢、数え年があります。これら4つの違いは何でしょうか?
今回は行年・享年の使い分け方法や考え方の違いを解説します。

動画ではこちら。


満年齢とは?

満年齢とは、日常で使っている年齢の表記の方法です。
産まれたときは0歳であり、誕生日が来るたびに(+1歳)としてカウントします。
年齢が満ちると書いて満年齢です。
すなわちその人が何年間生きたかが分かります。
満年齢:39歳の方でしたら39年間生きていることになります。

では次に数え年とはどのようなものなのでしょうか?

数え年

数え年は、現在の年齢の数え方とは異なります。
数え年とは母親のお腹の中にいる期間(およそ十月十日)を命としてとらえ、お腹に宿ってから1歳で表し、正月の1月1日を迎えるごとに1歳追加されます。
特徴としては

・0歳がないこと
・誕生日は関係なく、1月1日をもってすべての人が1歳増えること

となります。

数え年の算出方法は、
(現在の西暦) - (生まれた西暦) + 1歳
です。

1948年9月13日が誕生日の人の場合
2021 - 1948 + 1 = 74歳
数え年は誕生日を計算の際に考慮しなくて良いので、亡くなってしまった方の年齢を計算するときにはシンプルです。
ただし満年齢から計算するとややこしくなります。

現在の年の、誕生日を迎えた場合   満年齢 + 1歳
現在の年の、まだ誕生日を迎えていない場合  満年齢 + 2歳

例を挙げると
1948年9月13日が誕生日、満年齢が73歳の人の場合

その年の誕生日以降に計算した場合 → 満年齢+1歳 → 74歳
その年の誕生日前に計算した場合  → 満年齢+2歳 → 75歳

となります。

昔の日本では数え年で年齢を数えていました。
しかし、欧米列強は満年齢で数える文化でしたので、日本も明治6年に海外文化に合わせて満年齢にしようとしましたがあまり広まらず、満年齢が一般的になったのは第二次世界大戦以後だと言われています。
また厄年は数え年で表しますので、

例えば男性42歳と女性33歳の本厄も、
満年齢とは違いますので注意しましょう。

どうして昔の日本では数え年を使っていた?

ではなぜ今の日本は満年齢を使っているのに、
昔は数え年だったのでしょうか。

これは旧暦が関係しています。
日本では昔、太陰太陽暦という暦を用いていました。
これは月の満ち欠けによって暦を決めていたため、
約3年に1度という不規則なペースでうるう月がありました。
つまり閏月に生まれた人にとっては、その月がない年も存在するため、誕生日で年をカウントできなくなってしまいます。
よって昔は数え年の方が便利だったため、そちらが使用されていました。

行年とは?

行年とは、この世で何年修行をしたかを表す数字です。

この行は"修行"を意味しています。
満年齢で表し、自分の年齢をそのまま「行年 〇〇歳(年齢)」と当てはめます。
行年は霊園の墓地に彫られていることが多いです。

享年とは?

享年とは天から命を享(う)けた年数を表し、数え年で表します。
すなわち満年齢 (+1) or (+2)で表されます。
仏教の考え方では赤ちゃんがお腹にいるときから命として捉えますので

お寺の墓地やお位牌は、享年で表すケースが多いです。
享年の注意点は「享年〇〇」という風に、数字の後ろに「歳」と書かないことです。
享年98、享年76 などのように表記します。

まとめ

いかがだったでしょうか?
もし行年と享年の違いが分からなくなったときは、お腹の中では修行できないから行年は産まれた瞬間からカウント、
お腹の中に命をけたから享年は産まれる前からカウント
と覚えてください。

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