名古屋の葬儀担当者の触れた物語173

浅井真人

[カテゴリー:スタッフ日記 ] | 2018年03月07日

西田葬儀社の浅井です。

 

あまりドラマは見ないのですが、最近久しぶりに拝見するドラマがあります。

石原さとみさんが主演で「アンナチュラル」死体解剖医さんの話で面白いなと思います。

作中、葬儀社の人間が出てきたりご遺体など、仕事に遠からずと感じています。

お棺の窓にフィルムなど張っていない所など映ると業界ぶって、そんなことあるのかなとか。

 

こんなエピソード。

とある店舗がいくつかあるビルに火事があり、たくさんの焼死体が発見され、その解剖にあたる石原さん。

一体のご遺体に殺害疑惑が立ち、原因究明に奔走します。

すると、複数のご遺体の中に、前科のある青年のものが発見され、先のご遺体の殺害容疑がかかります。

そしてその青年の親御さんが身元の確認にきます。

「このばかもんが!ひと様に迷惑をかけよってからに!」

自身の子の死にわななくお父さん、そして涙するお母さん。

やるせない気持ちの中火事当時の状況が判明します。

青年が人を殺めたのか。真相は違いました。

彼は確かに前科をもっていました。ですが以降改心しながらも親元へ帰れないことを悔いていました。

そしてそのビルにある店舗の方々と関係があり、そして家族のように思っていたことが証言されます。

彼は火事のあった当時、ビルの中に取り残された方々を助けようとしたのです。

殺害されたとされるご遺体は彼が背負い避難する際に事故で負傷したものでした。

避難経路が閉ざされ懸命の活動空しく亡くなられたわけですが、それでも多くの方々を背負い

最後まであきらめなかった。

 

人の罪。というと大げさかもしれませんが、それは消えません。

しかしそれだからといって下を向き後ろ向きに生きていいということではありません。

人が間違えるものであれば直せばいいのだと思います。

そしてきっとそれは気づいてもらえるものでもあると思います。

 

青年の体にはロープですれた痕が残っていました。

それは取り残された方々を自身のからだにロープで括り付け背負ったためにできたものです。

特殊な形状の痕でした。

ばかもん!と叱ったお父さんにそれをお伝えすると

「私は以前消防士でした。その縛り方は以前に私が息子に教えたものです。

まだおぼえとったんやねぇ・・」と涙しました。

 

 


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